
名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」北館4階特別展示室で開催中の特別展「三日月兼光と備前の名刀」では、4月27日(月)より刀身の表裏を入れ替え、後期展示がスタートした。同展とあわせて楽しめる企画も充実している。
佩裏/差裏を見られる後期展示開始
日本刀は、光の当て方によって見え方が大きく変わる繊細な美術品。そのため展示では光量を最小限に抑え、刀身の表裏いずれか一方を見せる方法が一般的とされている。
特別展「三日月兼光と備前の名刀」は、会期を前後期に分けることで、刀身の表裏それぞれを展示する構成。4月26日(日)までは佩表/差表が展示されていたが、4月27日(月)より、佩裏/差裏の展示がスタートした。
表裏が入れ替えて展示される刀剣は、「太刀 銘 備州長船兼光 延文五年六月日(号:三日月兼光)」「太刀 銘 備前国長船住兼光 建武□年□月日」「刀 金象嵌銘 兼光」「剣 銘 盛光」「刀 銘 備前国住長船忠光作 延徳三年二月日(号:走雲忠光)」「刀 銘 備州剣 銘 盛光長船祐定 永正二年八月日」の6振り。

《佩裏》太刀 銘 備州長船兼光 延文五年六月日(三日月兼光)
特に同展の見どころである「三日月兼光」は、佩表に迫力ある倶利伽羅龍の刀身彫刻と、「号」の由来となった三日月形の「湯走り:働き」が浮かび上がり、佩裏には、より鮮やかな「湯走り:働き」が見られるなど、表裏で異なる魅力を備えた1振りとなっている。
あわせて、刃文の繊細な変化や、茎に刻まれた年紀などもじっくりと鑑賞できる。
特別展とあわせて楽しめる企画も充実
また、特別展「三日月兼光と備前の名刀」とあわせて楽しめる企画も充実。

4月28日(火)~同展終了までの期間、本館2階ロビーに、全長約180cmの「三日月兼光」の大型刀パネルと一緒に撮影できる特設フォトブースが登場。三日月が大きく映った背景の前で刀パネルを持って、友人同士で撮影したり、お気に入りのグッズと一緒に撮影したりなど、来館の思い出を作ろう。

昨年11月に開催された特別展「江戸三作と門弟たち」でも登場した大型刀パネルは、「大きすぎる!」「迫力がすごい!」とSNSで話題となったそうだ。

※イラストは変更となる場合がある
さらに、館内をめぐって探し物を見つける謎解きイベント「三英傑の探しもの ‐武将と美術品のひみつ‐」を開催中。参加方法は、館内に設置されている「謎解きシート」を持って展示室を巡るだけ。シートに示された場所を見つけると「三英傑の探しもの」が隠されている。正しいキーワードにたどり着いた人には、名古屋刀剣博物館のオリジナルステッカーをプレゼントする。
参加費は無料(入館料別途)。オリジナルステッカーは予定枚数に達し次第、配布終了となる。

そのほか、同展会期中14:00より、北館4階特別展示室にて、「三日月兼光」をはじめとする備前刀をより深く知ることができる、学芸員によるギャラリートークも開催。「三日月兼光」は、倶利伽羅龍の彫刻や三日月形の「湯走り:働き」など、表裏で異なる魅力をもつ名刀。ギャラリートークでは、こうした鑑賞のポイントに加え、制作背景や刀工の特徴などを、専門的な内容を交えながらわかりやすく解説する。作品の見方を知ることで、展示鑑賞がより一層充実したものに。日本刀にこれから親しみたい人にもオススメだ。
キャラリートークの開催日は、公式サイトのカレンダーに掲載される。または公式SNSで確認しよう。
入館料をチェック
名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」の入館料は、一般1,200円/大学生・高校生500円/中学生・小学生300円/未就学児無料/シニア(65歳以上)1,000円/障がい者(障害者手帳提示・付添1名含む)無料。団体(20名以上)は、一般300円引・一般以外100円引だ。
特別展「三日月兼光と備前の名刀」の後期展示は、5月31日(日)まで。この機会に、普段は見られない刀身の裏側を鑑賞してみては。
■特別展「三日月兼光と備前の名刀」
前期(佩表):3月21日(土)~4月26日(日)
後期(佩裏):4月27日(月)~5月31日(日)
会場:名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」北館4階特別展示室
住所:愛知県名古屋市中区栄三丁目35-43
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日休館) ※4/27(月)、5/4(月)、5/18(月)は臨時開館
WEBサイト:https://www.meihaku.jp/event-mikadukikanemitsu
名古屋刀剣ワールドX:https://x.com/meihaku_touken
名古屋刀剣ワールドInstagram:https://www.instagram.com/meihaku.touken
(佐藤ゆり)